癒しの音楽編 (慕情=アンディ・ウィリアムズ)

私が、洋楽を聴くようになったきっかけは、テレビのアンディ・ウィリアムズショウを観てからです。日本人にない軽妙なリズム感や圧倒的な声の伸び感は、私を驚嘆させました。しかも、ショウに出てくるキラ星の様な大スターと繰り広げるデュエットやアンサンブルでの掛け合いは、見事というほかありません。また、その中で聞いた、『ムーンリバー』や『慕情』は、カルチャーショックそのものでした。

 西洋文化の憧れの様なものを感じたのは、彼の歌からだったのかもしれません。そして、人の声の素晴らしさを追い求めるようになったのは、彼からだと思います。是非、今は亡き彼の歌をたくさん、聴いて欲しいと思います。

目次

Ⅰ アンディ・ウィリアムズについて

Ⅱ 癒しの音楽編 (慕情=アンディ・ウィリアムズ)

Ⅲ 消えた本格派ソロボーカル時代

Ⅰ アンディ・ウィリアムズについて

 ハワード・アンドリュー・ウィリアムズ(1927~2012)は、アメリカのポピュラー歌手です。アルバムセールスでは、アメリカのレコード協会、英国レコード産業協会から、18のレコードディスク、3つのプラティナディスクが贈られています。主なヒット曲は、『ムーンリバー』『モア』『ラブストーリー』『ゴッドファーザー愛のテーマ』『恋は、リズムに乗せて』『酒とバラの日々』『シャレード』『ソリテア』等、多数あります。今回、紹介する『慕情』は、その一つです。先ほど紹介したアンディ・ウィリアムズショウは、1962年から1971年に放送しなかった時期はありますが、一時間番組として放送されました。何しろ、レーガン大統領が、アメリカの宝(国宝だったかもしれません。)と言ったくらいですので、アメリカの国民的歌手と言っても過言はありません。日本では、紅白歌合戦やTVコマーシャルそして、もちろん、アンディ・ウィリアムズショウで、人気を博しました。1967年から2006年の間に7回来日し、日本公演を行っています。TVショウでは、レギュラーとしてオズモンドブラザーズが出ていましたが、彼らの日本での人気もこの出演のお陰で上がった様に思います。そういえば、オズモンドブラザーズも某清涼飲料水のTVコマーシャルに出ていました。

 彼の声は、声楽で聴くような美声ではありません。が、声質が柔らかくどんな歌も適確に表現し、聴く人の心を直ぐに捉える事が出来ます。一言で言うとアットホームで親しみやすいスタイルを持っていました。当時は、スタンダードナンバーというものがありました。そのスタンダードナンバーを歌わせたら、最高の歌手と言った感じです。今、スタンダードナンバーを歌う歌手は、あまりいないように思います。寂しい限りです。

Ⅱ 癒しの音楽編 (慕情=アンディ・ウィリアムズ)

 この『慕情』は、1955年公開の同名のアメリカ映画の中で使われた曲です。映画の中では、フォーエイセスが歌っています。この曲は、アカデミー賞歌曲賞を受賞しています。そのためもあり、その後色々なアーティストが、取り上げています。コニー・フランシス、フランク・シナトラ、マット・モンロー、ナット・キング・コール、エンゲルベルト・フンパーディンク等です。日本では、55年当時、雪村いずみがシングルでレコード化しています。確か、美空ひばりもLPで歌っていると思います。

 さて、アンディのシングルは、1963年に出されました。私が、8歳の時なのでこの時の事は知る由もありません。今、どうしてこの曲を知るようになったのかを懸命に考えていますが、思い出せません。が、多分アンディのカセットを買って聴いていたような気がします。カセットと言っても、8トラックのカセットか、ラジカセのカセットテープのどちらかだと思います。(古い話で申し訳ありません。)

 彼の声は、空の彼方にどこまでも響き渡るような大自然を思い出させる感覚があります。何度も聴くにつけ、いつしか意味も分からず英語の歌詞で歌っている自分がありました。大学を卒業し、教員になってから、世の中は、カラオケが盛んになっていました。当時、教員中間とカラオケによく行きました。そこで、よく歌うのがこの曲と『モア』と『宇宙戦艦ヤマト』『ロシアより愛をこめて』だったような気がします。

 この曲を作曲したのは、サミー・フェインという人です。歌詞は、ポール・フランシス・ウェブスター。この曲、以前からどこかで聴いたメロディーだなと思っていたところ、ネットに定かではありませんが、プッチーニのオペラ『蝶々夫人』のアリア『ある晴れた日に』を参考に作曲したと書いてありました。これが本当かどうかは、分かりませんが、似ている感じはします。

Ⅲ 消えた本格派ソロボーカル時代

 1960年代後半から1970年代まで、世界も日本もソロボーカリストが全盛であったように思います。その前、アメリカを中心に、どちらかというと低音域で歌う軽妙な歌やしっとりとした歌が流行っていたように思います。(例えば、ビング・クロスビーやペリー・コモ、フランク・シナトラ、パット・ブーン等)日本でも、戦後の暗さを吹っ切るような、ブギウギやマンボやラテンそして、演歌等を中心に流行していたように思います。私は、歌の流行史の専門家ではないので、勝手に思っているだけなので、お許しください。とは言え、世界では、1970年代前後の時代は、ソロボーカルの時代があったように思います。その証拠が、ディーン・マーチンショウ、ジスイズトム・ジョーンズ、エンゲルベルト・フンパーディンクショウ、そして、アンディ・ウィリアムズショウ、ペリー・コモショウ、等がありました。エルビス・プレスリーは、定期的なショウはありませんが、ラスベガスのショウが、映画になったりしています。シャーリー・バッシーも何度もTVショウをしています。来日した時は、たくさんの日本の歌手が、視聴し興奮して話していた事を覚えています。トム・ジョ-ンズも、来日した時は、日本の歌手が、インタビューに答えています。

 今では、こういう現象が全く見られません。時代が変わったと言えばそうですが、インパクトのある歌唱をする歌手が今、いなくなったという方が正しいのかもしれません。

 本格派の後継者ホイットニー・ヒューストンは、亡くなりました。本格派歌手としてセリーヌ・ディオンは、2019年にアルバムを発表し、ヒットし、好評価を得ています。カナダのマイケル・ブーブレは、まだ47歳くらいなのでこれからの活躍を期待できます。しかし、彼には昔ながらの圧倒的なパワーはありません。マライア・キャリーは、1969年生まれなのでまだまだ、現役だと思うのですが、セルフコントロール出来ていないのか、太ったり痩せたりが多く、声にも影響していないのかが気になるところです。7オクターブの声域を持ち、ギネスにものるくらいなので、がんばって欲しいところです。少し、パワー不足は感じますが、表現力で充分カバーしています。

 私を満足させるに足る本格派ソロボーカルの歌手が、今、全くいません。かつての歌手より、今の歌手は、高難度の装飾音符ばかりが多く、なんだか精神不安定になります。かつての分かりやすくメロディー主体の時代を待ちわびているのは、私だけではないような気がします。私が、歌を聴くのは、癒しがあるからです。それがなければ、聴く気がしません。新しい時代をになう誰が聞いても解る楽曲を待ちわびています。そういう歌が出ない限り、私は、昔の歌ばかり聴き続けるだろうと思います。音楽というのは、自分の好きなものを聴くのが一番です。今までたくさんの楽曲を紹介してきました。その中で自分の好みに合った曲を聴き続けて欲しいと思います。また、自分の好みのアーティストが見つかれば、その人の曲を聴き続けるのもいいかと思います。ただ、昔の曲は、ヒットすれば、子供から老人まで知っている人が多かった。現在は、多種多様になりすぎて、世代間が分裂してしまい、音楽を通じての世代間の交流が亡くなってしまいました。その世代をつなぐものとして、新しいスタンダードな音楽があればと思うのです。又、『慕情』のような歌が出て来る事を期待しています。

 今回は、現在の音楽界の状況を私の偏った知見かもしれませんが、、大雑把に書きました。Neospacefuuでは、たくさんの方と接客しながら、偏ることなく、お客様に合った施術をしていきたいと思います。どうぞ、お気兼ねなくお問い合わせください。

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