癒しの音楽編 (永遠のポップス=全音楽出版社)

この楽譜本は、私が、大学時代に買った本です。50年近く使ってきたので、ボロボロになっています。私が、今までこのブログで紹介してきた楽曲がこの本の中に多く載っています。『アルディラ』『夢見る想い』『太陽は燃えている』『愛の誓い』等です。この楽譜は、主旋律は勿論、コードやイントロが載っていますので、レコードをイメージしながら、ピアノを弾いて楽しんでいます。買った当時は、これを50年近くも楽しむことになるとは思ってもみませんでした。しかも、ブログで紹介することになるとは!

目次

Ⅰ 私にとってポップスとは
Ⅱ 癒しの音楽編 (永遠のポップス=全音楽出版社)
Ⅲ 聴くだけでなく声に出す事が本当の癒し

Ⅰ 私にとってポップスとは


 私にとってポップスとの関わりはTVの『アンディ・ウィリアムスショウ』が最初です。そこで聴いた『ムーンリバー』や『ボーンフリー』『モア』は、今でも、私の愛唱歌となっています。1960年代から始まった外国のTVショウは、日本で見るショウとは、比べ物にならないほどの圧倒的な輝きがありました。その輝きは、今でも私の心を捉えて離しません。その輝きは、私が、苦しく悲しい時に私を未だに慰めてくれています。当時の私にとって外国のショウは、新鮮で初めて見聞きするものばかりでした。勿論、日本の歌手も素晴らしいと思いますが、アメリカのショウは、世界で認められた歌手ばかりが集まル本場です。圧倒的なリズム感と身体全体を使って歌う歌唱力には、圧倒されました。圧倒的なのは歌手だけではなく、オーケストラやバンドそして、コーラスグループ等がキラ星の如く活躍していました。日本にもいいオーケストラ、バンド、コーラスグループはありましたが、世界に羽ばたくような人達は、少なかったようです。そういう中で、ザ・ピーナッツやブルーコメッツがエド・サリバンショウに出ました。坂本九は、エド・サリバンショウには出ませんでしたが、『上を向いて歩こう』世界的ヒットには驚きしかありません。ザ・ピーナッツがある程度世界に評価を得たようですが、そこまでで、ブルーコメッツは、世界に出る事を辞めたようです。
 ポップスというと、私にとって、多く聞いているのは、アメリカやイギリスそしてイタリアのカンツォーネが多いです。その中でよく聞いているのが、エンゲルベルト・フンパーディンクとトム・ジョーンズです。が、ピアノでよく演奏するジャンルは、カンツォーネが多いようです。よく聴く歌とよく演奏する歌が違うのは、なんだか不思議です。これは、ピアノ演奏したり歌ったりするのに自分にあっている曲と自分が聴くのに好きな曲は、違う事もあるという事でしょう。ですが、より癒されるのは、自分が歌ったり、ピアノを弾く方が遥かに大きいようです。音楽を聴く人は多いと思います。が、皆さんも、自分が実際に歌ったり、演奏することに挑戦してみるのも、違った世界が広がると思います。

Ⅱ 癒しの音楽編 (永遠のポップス=全音楽出版社)


 今、この楽譜があるかどうか、Amazonで探してみました。が、もう同じものは販売してないようです。ですが、『永遠のポップス①』というのが出ています。が、何と4950円します。高いもので9900円もするそうです。しかし、趣味だけでなく、プロの演奏家にとっても、きっと、役に立つ本だと思います。どこがいいかというと、レコードのイントロの旋律や歌詞そして、コードが載っている事です。曲数は、458曲も載っています。B5判の大きさですので、ちょっと見にくいのが難点ですが、キーボードで演奏する人にとっては、急なリクエストに直ぐに答えられると思います。
 何故、私がこの楽譜を利用するようになったのか?少し曖昧ですが、俳優の故林隆三という人がこの楽譜の愛好者だったという事を聴いてから、この楽譜を買ったのではと思っています。この楽譜には、コードが書いてあり、そのコードを左手で演奏し、右手でメロディーをつけます。そうすると、曲の体裁が整うのです。林隆三さんがそういう話をされていました。間違いかもしれませんが、いずれにしてもいい買い物をしたと思っています。
 また、この楽譜の後『永遠のポップス②ベスト358』というものも発売されていますので、利用されたらと思います。ポップス、ラテン、カンツォーネ等の古今東西の名曲ばかりを集めたこの楽譜本は、ポップス好きな人にとって最高のものです。

Ⅲ 聴くだけでなく声に出す事が本当の癒し


 私は、高校から大学を経て50代近くまで、合唱団に在籍していました。病気をして声が出なくなってから、合唱団には行かなくなりました。私にとって、この時代が今思えば、一番苦しい時です。しかし、今は、個人的に、この楽譜を見ながら、時折、ピアノを弾いて楽しんでいます。ただ、私は、両手の小指が奇形という程ではありませんが、自由に動かせないため、それが障害となり、ちゃんと弾ける曲は少ないです。とはいうものの、この中の色々な楽曲は、見ているだけでは、ただの音符です。ところが、音に出すとエネルギーが溢れ、私の身体全体にその振動が伝わってきます。
 中学校の修学旅行の時、同級生が新幹線の中で話していました。『どんな嫌なことがあっても、好きな歌を歌っていると、だんだん、元気になってくる。』と言っていました。私は、その時の同級生の波動を今も受け継いでいるのかもしれません。また、こんな事もありました。中学一二年の時です。仲のいい同級生が、昼休みになると私を音楽室に誘います。何をするのかなと思うと、ピアノの前に座り、『エリーゼのために』を弾くのです。当時、その曲の名前を知りませんでした。その時の強烈な思い出は、私の音楽への興味を膨らませました。私は、未だにこの曲は弾けません。が、時々、娘がこの曲を弾いています。当時の中学の旺文社の学力テストは、何と九教科で当然、音楽もあります。音楽に興味を持っていた私は、ほとんど音楽を満点近くをとっていました。五教科が得意でない私にとって、音楽は、救いの教科でした。四教科には、他に保健体育、技術家庭、美術もありました。体育は別にして、この三教科は、どれも得意でした。なので、三年生になり、高校の入試科目が5教科になった時は、本当にショックでした。4教科は、どれも自分を表現する教科です。今の日本は、この教科の時数が減らされています。国語は別にして、自分を表現する教科を減らす事は、幸福感や癒しを味わい自分を表現する時間が減らされているようで、寂しくなります。
 私は、高校、大学、そして、一般で合唱団に在籍しました。声に出すことで、自分というエネルギーを癒し、幸せや元気という感情が増幅拡張したように思います。皆さんも音楽だけでなく、色々な分野で自分の幸せな感情を表現していく時間を大事にして人生をおくってもらえればと思い、このブログを載せました。

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