癒しの音楽編 『シンコペイテッド・クロック』ルロイ・アンダーソン

『シンコペイテッド・クロック』は、ルロイ・アンダーソンが作曲した、最初のヒット曲です。彼の曲で有名なのは、『踊る子猫』『タイプライター』『トランペット吹きの休日』等があります。今回は、前回のコミック・ソングである『スーダラ節』に続き、アメリカ軽音楽の巨匠である彼の曲から冗談音楽とも言える、曲を紹介していきます。オーケストラのみの音楽は、分かりにくいと思われがちですが、彼の音楽は、どれを聴いても、何の音かすぐにわかり、楽しく聴くことができます。

目次

Ⅰ ルロイ・アンダーソンについて

Ⅱ 癒しの音楽編 『シンコペイテッド・クロック』ルロイ・アンダーソンについて

Ⅲ 同じ音楽でも、聴くときの情況から心象風景が変わる

Ⅰ ルロイ・アンダーソンについて

 ルロイ・アンダーソン(1908~1975)は、アメリカの作曲家です。軽快でユーモアや冗談そして洒落が効いた曲調の管弦楽曲で知られています。ほとんどの作品は、アーサー・フィードラーの指揮するボストン・ポップスオーケストラの演奏によって紹介されています。「アメリカ軽音楽の巨匠」と呼ばれています。

 スウェーデン移民の両親の許にマサチューセッツ州ケンブリッジで生まれます。音楽は、教会オルガニストである母親からピアノを学びます。父親も音楽好きでバンジョーやマンドリンをたしなんでいました。1926年にハーバード大学で、楽理、対位法、和声、作曲を学び、ニューイングランド音楽院では、ピアノやコントラバスも学びます。1929年には学士号、1930年には修士号を取得した後、ラドクリフ大学で教鞭を執るかたわら、バンドマスターやダンスホールでダブルベース奏者、学生合唱団の指揮者や教会オルガニストも努めます。

 ここまで、書くとルロイ・アンダーソンがいかに常人ではないかがわかります。にもかかわらず、1942年年に音楽家として自活するまで、1931年から、ハーバード大学でドイツ語、スカンディナビア語、ノルウェイ語、アイスランド語、スウェーデン語、デンマーク語、オランダ語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語を研究していたと言うのには、驚きを禁じえません。

Ⅱ 癒しの音楽編 『シンコペイテッド・クロック』ルロイ・アンダーソンについて

 シンコペイテッドというのは、音楽用語で、切分と言い、リズムや拍をずらして、意外感やノリ・メリハリを付ける方法です。クロックは、分かると思いますが、時計の事です。クロックの主役は、ウッドブロックです。本来時計は、規則的に動きます。が、このウッドブロックは、様々なリズムに変えながら音を鳴らします。小学校を退職してから久しいので、今でも、この曲を鑑賞曲教材として教えているのか分かりませんが、児童にとっては、人気のある教材だったのではと思います。多分、一年生で教えているのではと思います。一年生では、ただ聴くのではなく、リズムに合わせて身体を動かしながら聴かせることが多いので、皆さんも、身体を動かしながら聴くのも楽しいのではと思います。是非、トライしてみてください。

 この曲は、1946年、アメリカのCBSテレビの「The Late Show」のテーマソングとして親しまれたようです。日本では、鑑賞曲教材として、アメリカでは、テーマソングとして親しまれているこの曲名を、知らないまでも、日本人なら、ほとんどの人がメロディーを知っている曲だと思います。この文章を書いているそばから、ウッドブロックのリズムが、頭から離れず、身体が小刻みに揺れている感じがしてきました。

Ⅲ 同じ音楽でも、聴くときの情況から心象風景が変わる

  人間とは、不思議なもので、楽しい音楽を聴いたら楽しい気分になったり、悲しい音楽を聴いたからそういう気分になったりするとは限りません。人間、聴いている時の心の気分や情況で、同じ曲でも全く違った気分になる事はよくあります。例えば、自分の家族や肉親を無くした時、時が止まったような感覚を覚えました。全て見るものや聴くもの味わうものが、無味無臭無感覚な気分を味わいました。心は、失った人への喪失感が、楽しい思い出さえも悲しく感じさせます。つまり、どんな音楽を聴いても悲しく感じてしまうのです。とはいえ、こういう事もありました。深い悲しみを味わっている時、何を思ったのか、これ以上ないほどの暗く沈んだ音楽ばかり聴いていました。すると、なんだか不思議と心が落ち着いてきたのです。逆に、私達は、悲しい時、明るく元気な曲を聴くと、空しくなってもっと悲しい気分になる事があります。この話を聞いて、私は違うという方もおられるでしょう。どんな曲を聞いても私は、いい気分になるという人もおられるでしょう。これは一体どういう事でしょう。

 私は、こう考えます。自分の心の状態は、自分が決めているという事だろうと思います。

 TVやラジオそして新聞、ネット等では、視聴者の心の情況等関係なしに、様々な報道を流します。戦争、経済、文化、政治、事件、事故等々です。その情報に一喜一憂されすぎていませんか。しかも、同じ報道を何度も一日中視聴し続けていませんか。音楽の場合は、耳だけですが、TVでは、頭をフル回転させて観て聴いています。これでは、どんな人も影響されます。TV等の情報の主体は、TVではなく、人そのものです。見たくないものは、見なくて良いのです。読みたくないものは読まなくていいし、聞きたくないものは聞かなくて良いのです。とは言いながら、私には関係ないと言って、見過ごす事が出来ないものもあります。そういう時は、心の選択権は私達にあると思って欲しいのです。自分にとって有益な見たいもの、読みたいもの、聞きたいものだけを選択していけば、楽に生きていけると思うのです。

 たとえ私達に、どんな事が起きようと、私達の心の情況を決めるのは、私たち自身です。心の中が、「愛しています。有難うございます。感謝します。ツイテルツイテル。嬉しい。楽しい。幸せ。許します。」という言葉で満たされていれば、きっと、明るい日差しのような心象風景に変わる事は、間違いないように思います。一時的に、苦しく悲しい気持ちになる時もありますが、心の中が、8つの言葉に満たされていたら、その苦しみや悲しみから、きっと抜け出せる時が来ます。それを信じて、今、私は、このブログを書き続けています。そして皆様が、この愛の言葉で満たされますようレイキを送り続けます。

Neo Spacefuu

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