癒しの音楽編 (我が心あふるる=エド・エイムス)

元エイムスブラザーズ(コーラスグループ)でリードボーカルとして活躍していたエドが独立し、1967年に発表したシングルです。シングル盤のジャケットを見ると、エド・エイムスは、ワイルドで野性的な感じです。やはり、声も野太く低音です。ですが、コーラスをしていたためか丁寧に一音一音を歌い上げています。日本には、到底こんな歌手は出ないだろうと思えるくらい肺活量のある歌唱をします。

目次

Ⅰ エド・エイムスについて

Ⅱ 癒しの音楽編 (我が心あふるる=エド・エイムス)

Ⅲ 低音を響かせる声の素晴らしさ

Ⅰ エド・エイムスついて

 エド・エイムスは、4兄弟の末っ子だったようです。1950年代にその兄弟でポップボーカルグループを作って活躍していたようです。ネットで調べてみても、彼に関する記述が少なく、歌っている動画はあるのですが、彼の経歴があまりわかりません。ただ、一つ分かっているのは、TVシリーズでインディアン役をしていたようです。

 低音の歌手として、当時、ビング・クロスビーを先頭に、ペリー・コモ、パット・ブーン、フランク・シナトラ、ディーン・マーチン等がいますが、この『我が心あふるる』は、クロスビーもペリー・コモも歌っています。が、彼のレコードとは、少し、趣が違います。彼の声は、低音と言っても、重低音といった感じで、低音がビリビリ響き渡ってきます。多分、身長がかなりあるからだと思います。が、資料がないので、実際の彼の身長はわかりません。よく考えてみると、先ほど紹介した名歌手は、皆、身長が、あまり高くありません。パット・ブーンとディーン・マーチンは別ですが。エド・エイムスは、他の名歌手のテクニックに裏打ちされた歌唱に比べると、あまりにも、きちんとした歌い方をしています。旋律を忠実に守って歌っているような感覚があります。私には、そこがとても好感が持てます。

Ⅱ 癒しの音楽編 (我が心あふるる=エド・エイムス)

 この曲の原題は、『My cup runneth over 』と言います。当時のミュージカル、『結婚物語』からの曲です。色々な人が、カバーしていますが、エドのカバーが、全米で8位になっています。エドは、『トライ・トウ・リメンバー』でもヒットさせています。トム・ジョーンズ(イギリスの歌手とは別人)が作詞、ハーベイ・シュミットが作曲しました。この言葉は、聖書の中にあるそうで、「私のカップは溢れている」と「私のカップは完全にいっぱいです。」の二つの意味があるそうです。

 この歌詞は、聖書で使われている言葉(My cup runneth over)を使用する事で、愛の深さをより強調しているようです。また、温かく格調高い雰囲気も出ている気がします。私が、最初にこの歌声を聞いたのは、ヒットした当時ではなく、随分後でした。たった一回聞いただけでしたが、その時の心地よさが忘れられず、もう一度聴きたいと思い、知っているアメリカの低音歌手の歌をたくさん聴いていました。が、この歌が見つかりません。あの歌の題名は?あの歌を歌っている歌手名は?懸命に探している時は、見つからず、いつしかこの歌の事を忘れてしまっていた時に、ついに、偶然に見つけたのです。それは、数年前の事です。YouTubeでついに見つけたのです。それが、上の写真なのです。ただ、英語の歌詞が全く分からないまま、いい加減に心地よく風呂場で歌っていました。バス(ベース)の私には、ちょうど良い音域なので、気持ちよく歌えたのです。

Ⅲ 低音を響かせる声の素晴らしさ

 エドの声は、バスです。そのため、重たい感じがするのですが、ゆったりとした甘く美しいメロディーには、最適な感じがします。また、低音は、一言一言を丁寧に発音しないと言葉が聞き取りにくいので、子音をはっきりと歌わなくてはなりません。もちろん、高い声で歌う時もそうであるべきですが。

 今、彼の歌を聴いていると、細かい子音まで神経を注いで丁寧に歌っていることが分かります。というか、昔の歌手はそういう人ばかりです。この時代から、ステージでマイクを使い歌う歌手が当然、増えてきます。マイクを上手く使って(口にマイクを近づけたり遠ざけたり)、聴衆に心地よい声を届けるように歌う歌手が増えてきます。こうやって、歌う歌手の事をクルーナーと呼んでいます。クルーナーは、マイクが発達して生まれた芸術家と言えると思います。その頂点にいたのが、エドやビング・クロスビーだったと思います。聴こえる声に心地よく響くその歌声は、今も、私を捉えて離しません。

 日本でも世界でも、高音域の歌やラップそして、装飾音、激しいリズムと言葉の洪水が中心の歌ばかりが流行っています。元気な若者は、それで十分だろうと思います。そういう歌を聴いて、更に元気がるのだろうと思います。

 しかし、私には、なんだか、薄っぺらくて、何度も聴く気がしません。心の落ち着きを取り戻したい。安定した感じの音楽を聴きたい。きっと、そう思われている人もいるかと思います。どうぞ、こういう歌を聴かれた事のない方は、この歌を夜のしじまに一人で、いえ、愛しき伴侶とともに、ソファーで寛ぎながら、楽しんでみてはと思います。

 Neospacefuuでは、皆様に寛いだ気分でレイキの施術をするように心がけています。施術専用の椅子も用意しました。どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。

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