癒しの音楽編 『ライオンは寝ている』トーケンズ

もう一度コミックソングを紹介することにしました。コミックソングと言っても、この楽曲は、超高音のソプラノがあったり、男性ソロボーカルが、全て裏声であったりと格調高いのか、ふざけているのか真面目なのか良くわからないところが、この曲の面白い所でもあるし、魅力的なところでもあります。暑苦しい中、このような凄まじい耳をつんざくような曲を聴くのも一向かと思います。失礼しました。心地良くなんだか元気の出る愉快な曲です。

目次

Ⅰ トーケンズについて

Ⅱ 癒しの音楽編 『ライオンは寝ている』トーケンズ

Ⅲ 脱退してよかったニール・セダカ

Ⅰ トーケンズについて

 エイブラハム・リンカーン高校の学生により1955年に「リンク・トーンズ」として結成されます。創設メンバーは、なんとニール・セダカ、シンシャ・ソロティン、ハンク・メドレス、エディー・ラプキン。ですが、この『ライオンは寝ている』の楽曲のメンバーは、ハンク・メドレスしかいません。新生トーケンズは、そのハンク・メドレス、ファルセットが得意なジェイ・シーゲル、ミッチ・マーゴとフィル・マーゴ兄弟で、1960年に結成されます。そして、1961年に『ライオンは寝ている』でビルボード三週連続で1位を記録します。2004年にはボーカルグループ名誉殿堂に選定されます。

Ⅱ 癒しの音楽編 『ライオンは寝ている』(Wimoweh)トーケンズ

 『ライオンは寝ている』(Mbube)は、1939年にソロモン・リンダによって書かれ、彼のグループであるEveningBirdsによって演奏されたそうです。『Mbube(んぶべ)』としても知られています。曲の合間に頻繁に出て来る言葉(『Mbube(んぶべ)』)は、ズールー語でライオンという意味だそうです。(失礼しました。本当は「uyimbube」です。)この曲は、南アフリカで1940年代に10万枚売れるヒットだったそうです。しかし、題に書いてある通り、本来は、(Mbube)ですが、演奏する人達が聞き違えていつの間にか(Wimoweh)となったために、(Wimoweh)が、題となったようです。もっと正確に言うとトーケンズが歌ったのは、『The Lion Sleeps Tonight(Wimoweh)』となっています。もっとも、南アフリカでの原曲のコーラスでは、「uyimbube」(ズールー語であなたはライオンという意味)と言っているそうです。何がなんだか分からなくなってきました。つまり、原曲で「uyimbube」と言っていた言葉がトーケンズが聞き違えて「Wimoweh」に変化したという事のようです。

 どちらが本当にしても、この「Wimoweh」という言葉がこの曲全体に掛け声のように散りばめられているのが、何とも調子よく楽しい感じがします。『ライオンは寝ている』という表題ですが、この曲はどうも寝れるような感じがしないのは、自分だけではないと思うのですが。

Ⅲ 脱退してよかったニール・セダカ

 ニール・セダカというと、現在は、84歳で、アメリカ合衆国の歌手、作曲家で所謂シンガーソングライターです。彼の曲で有名な曲は、数知れずあります。『恋の日記』、『おお!キャロル』、『カレンダー・ガール』、『すてきな16歳』、『悲しき慕情』、『雨に微笑みを』等です。ビックリするのは、日本の歌手である森口博子に『水の星へ愛をこめて』(機動戦士ガンダムの主題歌)を楽曲提供しています。この曲は、2018年に実施した「全ガンダム大投票」のガンダムソング部門で1位を獲得しています。このように、ニール・セダカが歌わずアーティストに提供してヒットした曲も多数あるようです。『パペットマン』(フィフス・ディメンションとトム・ジョーンズ)、『間抜けなキューピッド』・『ボーイ・ハント』(コニー・フランシス)、『ソリテア』(アンディ・ウィリアムス)等です。

 ニール・セダカと同時代には、ポール・アンカが活躍しています。いわば、ライバルという感じでしょうか。本人達はどう思っているかどうかわかりませんが。

 そういえば、ここに書いたアンディ・ウィリアムズもかつては、ウィリアムズブラザーズで活動していました。トム・ジョーンズもセネターズのバンドの一員でした。クリフ・リチャードもシャドウズと共に活動していました。マイケル・ジャクソンは、もちろん、ジャクソン・ファイブの兄弟グループの一員でした。グループの一員でいると皆から守られ、そこから出るのは勇気がいります。が、自分の人生を考えた時、このままでいるより、新しい世界に踏み出す方がいい場合もあります。それは、人それぞれが決める事なので何が正しいかは分かりません。が、どの道を選ぶにしても、その道は自分が選ぶのですから、選んだ道が最善である事を心に決め実行し、まっしぐらに歩むしかありません。しかしこういう私も、時折、このままの人生でいいのだろうかと迷う時があります。そういう時、思うのです。この道は自分の意志で決めた事なのだと。少し大袈裟かもしれません。このブログに出てきたア—ティスト達や有名人達には、人生の転換期がたくさんありました。その転換期にあるのは、必ずと言っていいほど引き寄せです。その引き寄せの法則に導かれなければ、ここに出て来るアーティストの名前は、ガラリと違っていた事だろうと思います。トーケンズから脱退することで、シンガーソングライターとしての道を歩み、数々のヒット曲を生み出したニール・セダカ。彼の私的な人生は、全く知りません。好きな道を歩むことで、一度きりの自分の人生を切り開いていく事は、困難がたくさんあったと思います。

 どんな人にも人生が一番輝くときがあります。人それぞれ、輝く時が違います。誰にも知られずに幕を閉じる人もたくさんいます。そんな人にも輝ける時間がきっとあったのだろうと思っています。人間や動物は、生まれたら、母体の中にいた時と全く違う世界に存在します。例外なく、肌感覚ををとっても母体の中とは別世界ですよね。生命は、同じ所に居続けられません。きっと、その世界からはじけて出てしまいたくなるのでしょう。だから、私達は、生まれてきました。生まれてからも同じです。人は、同じ所にずっと、居続けているようで、そうではありません。日本人は、海洋民族ですから、縄文時代から、日本の地を離れて世界中を船で旅したと聞きます。

 日本は、太古の昔から地震や洪水そして台風が幾度もおそいます。その中で、助け合い励まし合いながら、日本民族を形成してきました。しかし、いくら助け合っても、土地を出ないと生きていけないという時があったのだろうと思います。つまり、母体から出る事と同じです。

 少しくどくなりました。が、私が言いたいのは、いつか、人は、何かに引き寄せられ殻を破って出なくては行けない時が来る。という事です。皆様は、日本に生まれた方が大半だと思います。昔ながらの日本文化は、家業を継ぎまたは、嫁ぎその家を守っていく事が美徳とされていました。もちろん、それもいいのですが、外の世界を何も知らず、家業を続けるのは、非常な困難を伴います。例えば、家が、画家の家だとします。絵が人気を博し、次々に売れるうちは良いですが、景気や流行で売れなくなる時が来ます。そうなった時を見越し、学校の美術講師になるとか、絵画教室の講師になるなど、生きる道は色々考えられます。

 また、家が農業であるなら、家で作っている米や野菜を利用して食堂経営に乗り出すことも考えられます。そんなの成功するわけない。そうかもしれません。でも、こればかりはやってみないと分からないのです。

 少し、大袈裟なことを書きました。そんな大きなことではなくても、自分の生活を少しずつ変えていくのも、自分の人生を楽しく生きる一つの方法です。歯磨きをいつも右手でするのを左手でする。一歩目を逆の方から踏み出す。朝起きた時、トイレに行くのを我慢して腹筋をする。食事をする時間をゆっくりとする。朝、ラジオ体操をする。地域の自治会に参加する。等々です。あれは無理これは無理と言わず、少しずつでいいのです。何かを変えたらよいのです。そして、踏み出していきましょう。きっと何かが変わります。あなたには、引き寄せの法則が待っているのですから。

Neospacefuu

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