この曲は、イギリスのグループ、エジソンライトハウスが1970年に演奏しヒットさせました。このグループのリードボーカルはトニー・バロウズ(写真の下の段の真ん中)という人です。もともとこのグループがあったのではなく、トニー・バロウズが所属していたグループ、フラワー・ポット・メンを抜けてレコード録音の為にエジソンライトハウスという即席グループを作って録音したのです。たまたま、それが、英国で一位となり、米国でも五位となる大ヒットとなってしまったようです。軽快なリズムとハーモニー、リードボーカルとハーモニーの掛け合いは、本当に楽しくなる楽曲です。その中で、特出しているのが、トニーのさわやかなボーカルとその上手さです。少し、エルビスの節回しと似ている感じがします。
目次
Ⅰ エジソン・ライトハウスについて
Ⅱ リードボーカルのトニー・バロウズについて
Ⅲ 癒しの音楽編(恋のほのお=エジソン・ライトハウス)
Ⅳ 生きがいを持つことで疲れが癒され、宇宙エネルギーが充満します。
Ⅰ エジソン・ライトハウスについて
ライトハウスは、灯台という意味ですから、そのまま考えると、エジソン灯台とでも言うのでしょうか。エジソンは、言わずと知れた電灯を作った発明王エジソンです。ですから、このヒットで、このグループに世界の光というエネルギーが集中ということでしょう。私は、グループの名前は、知っていましたが、リードボーカルの名前は、このブログを書くまで全く知りませんでした。さぞかし、有名なミュージシャンなんだろうと思っていましたが、ネットで調べると彼の事を「もっとも有名な無名の人」というフレーズで紹介されていました。恋のほのおの歌詞に「nobody knows like me」という文節が何回も出てきますが、トニーの未来の事を象徴しているような気持ちになってしまいました。彼の事は、さておき、このエジソン・ライトハウスの事ですが、先ほど書いた通り、このグループは、もともとあったのではなく、スタジオミュージシャンで選ばれた人達が、急ごしらえで演奏して、ヒットしたというのが真相のようです。当時の英国では、こういうようにスタジオミュージシャンが、あちこちに呼び出されて急ごしらえのグループを作り、録音するという事はよくあったそうです。たまに、実際に演奏してない俳優などが、ビデオで歌う真似をする事もあったようです。ですから、このジャケットも、そういう人が写ってるのかもしれません。しかし、トニー・バロウズは本物のようです。
Ⅱ リードボーカルのトニー・バロウズについて
さて、トニー・バロウズですが、彼もボーカルのスタジオミュージシャンとして、あちこちに引っ張り出されて、歌っていたようです。それはいいのですが、ある日とんでもない事が起こりました。彼が歌った曲が1970年2月の全英チャートトップ10に4曲も入ってしまったのです。入った曲は、エジソン・ライトハウス/恋のほのお、ホワイト・プレインズ/恋に恋して、ザ・ピプキンズ/ギミ・ダッ・ディン、ブラザーフッド・オブ・マン/若者の歌です。当時のイギリスの人気音楽番組に、エジソン・ライトハウス、ホワイト・プレインズ、ブラザーフット・オブ・マンが出演します。そうです。この三つのグループには、同じ顔の男がリードボーカルで歌っているのです。当時のビデオがないので、分りませんが、周りの人は相当びっくりしていたのではと思います。
1970年に活躍していたトニー・バロウズをYouTubeで見ると、何とも楽しそうに歌っています。歌うことが好きで好きでたまらない。そんな感じで歌っています。もちろん、歌そのものも無理な発声がなく自然な個性あふれる声が出ています。それに加え節回し(又はこぶし)がメロディーに無理なく見事に心地よく入っています。派手な声ではありませんが、とても、曲にフィットした耳障りの良い声です。『恋のほのお』のほかのヒット曲も聴きましたが、やはり、この曲が私の心を一番捉えます。トニー・バロウズは、現在80歳。数年前のYouTubeで、元気に歌っている声を聴きました。彼の声は、特別に美声であるとか特徴があるというわけではありません。しかし、音楽そのものを心の底から楽しんでいるのは、好感を持てます。今でも歌っているのかどうかは分りませんが、数年前のライブで元気で楽しく歌ってるビデオを見つけました。70代であるにも関わらず、若い時とあまり変わらない声の状態を見ると、健康状態もいいようで、いい老後をおくられているようです。音楽に対し昔と変わらず、情熱を持って接しているからこそ、この姿があるのではと思っています。
Ⅲ 癒しの音楽編(恋のほのお=エジソン・ライトハウス)
さて、この曲『恋のほのお』は、原題『Love Grows』と言います。副題が『Where My Rosemary Goes』です。“一文無しでおかしな服着て 好き勝手に伸びたボサボサヘアー だけど愛が育っていくんだ ローズマリーが行くところでは そして僕みたいにそれを知っている人はいない”というような意味だそうです。この曲は、歌詞と曲がピタリとはまって歌いやすくなっています。ですが、実際歌ってみると難しい。でも、歌ってみたい。当時の曲は、日本もそうですが、プロの作詞家や作曲家が書いたものをプロの歌手が演奏しました。また、編曲もプロの編曲家がするのも当たり前でした。分業化がすすんだ音楽業界でした。ですから、プロとして、時代が求める歌を作り続けていました。ところが、今では、一人で、なんでもするアーティスト(例えばスティービー・ワンダー)が増え、やたらと演奏時間が長い曲が多くあります。歌の声域もやたら高いものが増えていますし、ほとんどがダンスミュージック化しています。年寄りは、置いてけぼりをくらっているような気になります。この曲のように、聴いても良し、踊っても良し、歌詞を味わっても良しというような老若男女、誰が聴いても楽しめる楽曲が少なくなってきました。淋しい限りです。昔のように一曲入魂できる歌、歌って聞いて満足できる歌がまた、できる事を望んでいるのは、私だけではない様に思います。
Ⅳ 生きがいを持つ事で疲れが癒され、宇宙エネルギーが充満します。
ブログが20回目となり、私は、あえて英国の無名の歌手について紹介しました。人は誰しも、有名になったり、大金持ちになる事を夢見ます。私も、その中の一人です。お金がもっと稼げれば、自分や家族又は、事業に対して投資する事で、更に、お金を増やすことも出来ます。しかし、その前に考えて欲しいのは、今自分が幸せな状態にあるのかという事です。今、自分が幸せな状況でない時、いくらお金を得ても、そのお金を自分の為だけにしか使えず、人のために使うことはありません。逆に、幸せであるなら、きっと、そのお金を周りの人のために使うことで、幸せを広げようとします。広げるつもりはなくても、きっと、周りから寄ってくるはずです。トニー・バロウズには、その幸せのエネルギーが充満しているのを感じました。だからこそ、紹介したのです。
52年前、トニー・バロウズの周りには同じ現象が起きました。彼の歌に魅せられ、多くのグループから誘われ歌い録音し、多くのヒット曲を産みました。その幸せのエネルギーは、素敵なハーモニーとなり、小さなスタジオから世界へ飛び出したのです。にもかかわらず、彼の名前は、覚えられず、スタジオミュージシャンを続けます。どうしてでしょう。詳しい事は、分りませんが、きっと、歌う事の幸せを皆と分かち合いたかったからだと思います。お金より、スタジオミュージシャン同士と歌うことを生きがいにし、癒され、そういう道を選んだのだと思います。本人に直接聞いていないのでわかりませんが。
Neospacefuuでは、折紙を取り扱っています。その折紙の中には、箸袋があります。黒文字や菓子きりフォークをこの中に入れてお客様に和菓子等を出しておもてなしをするには、うってつけです。和菓子を食べる時の幸せエネルギーがもっともっと拡がって欲しくて作りました。ただの饅頭でも、これを使って食べる事で、龍安寺の石庭やどこかの茶室で頂いているような錯覚を覚えるかもしれません。どうぞ、豊かな充実した時間のお供として、この箸袋を使っていただければと思います。Neospacefuuの幸せのエネルギーを皆様にお分けします。どうぞ、お越しください。
最後に、次回は、『およげたいやきくん』の紹介をします。この歌を歌った歌手とトニー・バロウズには、共通点があります。一体どんな共通点があるのでしょう。それを次回に解明していきたいと考えています。どうぞ、次回をお楽しみに!