趣味をお持ちですか?
私の趣味は、音楽です。
6回目のブログは、少し重苦しい話だったので、7回目のブログは、気楽な回にします。見出しに書いています通り、私の趣味は音楽ですが、音楽といっても、何をやっているのかと言うと、たまに、ピアノを弾くか、また、風呂場で好きな歌を大声で歌うくらいで、特別に何かやっているというものはありません。10年以上前は、混声合唱団に所属しバス(人の声で一番低い声です)を担当していました。高校生の頃から50歳くらいまでずっと合唱団に所属していました。しかし、私は、合唱というよりソロで歌う事の方が好きだったため、辞めてしまいました。現在、一番時間をかけているのが、YOUTUBEで、ひたすらに音楽を聴き続けてます。若い頃は、ステレオでレコードをよく聴いていたのですが、ステレオを置く場所がなくなったため、パソコンにイアホンを付けて音楽を聴いているのです。今何を聴いているのかと言いますと、5回目のブログに書きました通り、エンゲルベルト=フンパーディンクの歌をよく聴きます。彼は、1936年生まれですので、何と5月で86歳にもなります。今でも、世界中のステージでコンサートをしています。ちょうど、加山雄三と同世代になります。どういうわけか、加山雄三もよく聴いていました。エルビス=プレスリーも同じ世代ですね。この世代には、トム=ジョーンズ、シャーリー=バッシー、グレン=キャンベル、ヴィッキー=カーがいると思います。この一つ前の世代には、アンディ=ウィリアムス、もっと前には、ペリー=コモ、ビング=クロスビー、ディーン=マーチン、フランク=シナトラ、また、クラシック界では、プラシド=ドミンゴ、ホセ=カレラス、そして、ルチアーノ=パヴァロッティがいます。所謂、三大テノールです。この前の世代は、マリオ=デル=モナコ、マリア=カラス、ニコライ=ゲッダ、アルフレード=クラウス、ジュゼッペ=ステファノがいます。ディートリッヒ=フィッシャー=ディスカウもいました。私が聴いていた歌手は、すごい歌手ばかりで、確かなテクニックと豊かな声と個性がありました。どの歌手にも名唱と呼ばれるものがあり、それを聴き比べるのも楽しかったような気がします。そうする事で、私の音楽を聴く幅がどんどん広がっていったような気がします。
これらの歌手の中で最初に買ったレコードが、フンパーディンクのLPでした。そしてクラシックで最初に買ったLPが、ステファノでした。この二人の歌を聴いてしまったために、歌ばかり聴くようになり、あまり、日本の(クラシックも歌謡曲も)歌は、全く聴かなくなってしまいました。何曲かを除いては。(この曲については、また、後で書きます。)最初のLPを買ったのは、高校一年生だったと思います。当時、私は、高校の選択科目で音楽を選択していました。その音楽の先生が、音楽の時間に聴かせてくれたのが、マリオ=デル=モナコとジュゼッペ=ディ=ステファノです。私は、感動してすぐにLPを買いました。イタリアのナポリ民謡集です。その中におさめられたカタリという曲は、世界の古今東西の有名テノール歌手がほとんど歌っていますが、ベストワンと言ってもいい名唱です。来日公演でも歌っていますが、拍手の一番多い曲です。NHKの音楽番組でも歌っています。この歌は、イタリア語で歌われていますが、”Coren’grato”と表題がついています。日本語で、『うすなさけ』という表題がつくときもあれば、『カタリー』と言う時もあります。ステファノの声は、中音域と低音域がテノールのわりにしっかりとした響きを持っています。高音域は、ビブラートが少なくコントロールされています。
特に、高音域で発せられるピアニッシモの美しさは、見事と言うほかありません。あまりにも丁寧に歌うため、湿気を帯びたような感はありますが、これが、ステファノの個性となっていると言えます。この彼の個性が、よくわかるのが、このカタリだと思います。是非、YOUTUBEで探してこの曲を聴いてみてください。音楽は、聴く人の心を慰め励まします。それが、名演奏であれば猶更です。
ナポリ民謡を聴き始めて、その流れでオペラアリアやオペラを聴くようになりました。ステファノのオペラアリアで好きなのは、プッチーニの“トスカ”の『星は光りぬ』です。メロディーの美しさに言葉を失います。
※蛇足ですが、ステファノが歌ったナポリ民謡の中に『彼女に告げてよ』と言う歌があります。この歌をフンパーディンクも歌っていたのにはびっくりしました。最初聴いた時は、同じ曲だとは気付きませんでした。イタリア語と英語そして、音域、編曲の違いでここまで、違った曲になるとは思いませんでした。
次のブログは、私の数少ない好きな日本人歌手の思い出を書き綴っていきます。
50年以上も前に買ったレコードジャケットです。こんなに綺麗に保存できているとは思いませんでした。